ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

うーん、

この授業が全く進まないのは、私が悪いのか、君たちが悪いのか…。

 

前川君「先生が悪いに決まってるじゃないですか!何生徒のせいにしようとしてるんですか!」

 

う、うむ。私としては、ベストを尽くしてるつもりなんだが…。

 

ブオナロッティ君「先生は好きなこと喋って、生徒に気を使わせてますね。反省すべきですよ。」

 

うーむ、そうなのか。すまんな。では今日は真面目に授業をしよう。君たちの中で、将来独立してやっていきたいと思っているもの、手を挙げて。

 

一同、の一部「はーい。」

 

おお、大半がそうか。でも手を挙げなかったものもいるな。ん?ロジャース君、君は独立しないのかね?

 

ロジャース君「僕はそんなに能力無いんで…。」

 

そう卑下することはない。でも、そう思っていたとしても、君は結構まともなことを、言っているのだぞ。この世界では、本当に建築が好きな人間が、五万といる。子供の頃から、絵を描くのが好きだったり、プラモデルを作るのが好きだったりした人間がな。だがな、そういうものたちの多くが、上を、上を目指すのだが、その多くが挫折をしていく。何故か?

 

ブオナロッティ君「競争が厳しすぎるんですか?」

 

うーん、そういう面もあるが、割と仕事はあるんだ。ただ、自分がやりたいと思う仕事にありつけない。そういう感じなのだ。そしてそういう仕事が、やたらハードなのである。独立してやっていきたいと思っている者たちは、割と自分のやりたいようにやっていきたいと思っているものが多いと思う。だが、そう思い通りにいかないのが、この世界なのだ。下手な希望は持たない方が、上手くやっていける、とも言える。厳しい言い方だがね。

 

ロジャース君「先生は、そういう希望を持ってないんですか?」

 

持っていない。というか、持たないようにしている。私は、子供の頃から、絵なんかほとんど書かなかったし、プラモデルも全然作らなかったし、建築の仕事をやるなんて、考えたこともなかったのだ。だから、そういう希望が生まれにくい、ということもあるが、私は、どんな仕事でも、仕事を出来ていること自体が、嬉しいのだ。自分で頑張った分が、給料として返って来る。この繰り返しだけで、私は十分満足している。

 

ロジャース君「つまらなくないですか?」

 

私は、建築の仕事が、つまらない、と思ったことは、無いんだよなあ。きついと思ったことはあったかもしれないが。大半が充実を感じている。

 

アアルト君「先生は、前職があったとの噂が…。」

 

うむ、あった。その仕事は…。…つまらなかった。ある人との出会いがきっかけで、私は、その仕事を辞める決心がついた。そして、その判断は、完全に正しかった。その人には、感謝してもしきれないぐらいだ。

 

ハディド君「生徒に責任転嫁してるようじゃあ、まだまだ。」

 

そうだなあ。全然まだまだだ。私に何ができるのかなあ。

 

ハディド君「ちゃんと授業すればいいんです!」

 

そうかあ。まあでも、私は気張るとろくなことが無いことも解ってきたから、気張らずにやっていくよ。それでもいいかね?

 

一同「へーい。」

 

うーむ、それじゃあ、今日はこの辺で。それにしても、君たちは本当に、協力的だなあ。感謝感謝。