ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

建築とは、

凍れる音楽である、と誰かが言ったそうな。

 

前川君「はあ、そうですか。また、建築哲学ですね。」

 

な、気を付けていても、結局こういう感じになっちゃうだろ?私は、十分気を付けているのだ。ただね、君たちを相手にしていると、気持ちがどうしても盛り上がって来てしまうのだ。このことを校長先生に言いつけられても、私は困ってしまうのだ。でも、君たちが煽るからなのだよ。私も悪いことは十分認識しているが、君たちにも多少の責任がある、ということを、認識してほしい。

 

佐野君「え~、先生、責任転嫁でっか?」

 

転嫁ではない。同罪だと、言っているのだ。

 

ライト君「僕たちは、先生に合わせてあげているだけですよ。罪をなすり付けられても、困ります。」

 

まあ、君たちは若いからな。大人が、責任を取るべきだ、という思いがあるかもしれない。でも、君たちが大人になり、手に職を持つようになれば、いつか分かるだろう。いつまでも自分が潔白ではいられない状態になる、ということをな。

 

アアルト君「どういうことですか?」

 

つまり、自分は悪いことはしたくない、という気持ちが、君たちにはあるだろ?それは、誰にでもある気持ちなのだ。でもな、君たちがずっとそういう気持ちでいると、周りの人が、悪いことをしなければならなくなるのだ。

 

前川君「なんでですか?みんなが悪いことしなければ、いいじゃないですか。」

 

世の中は、そういう風にできていないのだ。一つには、人間の能力の限界、というものがある。君たちは昔から、成績が良かっただろうが、周りの子たちは、50点とか、30点ばかり取っていた子もいただろ?

 

ライト君「まあ…、そうですね。」

 

そういう子たちが、世の中に出たら、どうなると思う?自分は完璧に仕事をこなせない。でも、世の中は、仕事人に完璧を求めてくる。じゃあ、そういう子たちは、どうするか。嘘をつくのだ。形だけ、さも完璧にできたように、取り繕うのだ。君たちは、昔から、嘘をついてはいけない、と大人に教えられてきただろ?そう教えられてきた子が、嘘をつくのは、非常に苦痛なことだと思わないかね?

 

前川君「…確かに、そうですね。」

 

私は思う。純粋な悪意を持って、嘘をつく人というのは、実に少ない。完璧になれない人間が、状況に追い込まれて、仕方なく嘘をつくのだ。しかし、言葉というものには、責任が伴う。嘘をつく人間は、その嘘に対して、責任を持たなければならない。それは、大変なことなのだ。しかし、本当の大人は、そのような嘘をついてでも、状況を良くするために、自分が罪を背負い込んで、それでも生きていかなければならないのだ。

 

前川君「そうなんですか。少し反省します。」

 

いや、いいのだ。私は、その君たちの純粋さが、好きなのだ。だから、私は楽しく授業をすることが出来る。だから、脱線してしまうんだけどね。ただ、今言ったことを、是非頭に入れておいて欲しい。社会に出て、周りの人が嘘付きだったり、攻撃的だったりするときには、何らかの理由があるのだ、ということをね。そのことを知ってるだけで、君たちはきっと、優しい人間になれる。

 

ブオナロッティ君「…先生、やっぱりこういう授業でもいいです。」

 

ま、私は気分屋だからな。こういう授業をしたり、ちゃんと建築の授業をしたりで、自分でバランスを取っているのだ。まあ、今回はこんなとこか。ま、気楽に行こうぜ、だよ。また次回!