ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

何を信じるか。

何を信じないか。世の中には、もうありとあらゆる価値観が、ごった返している。一番近くにいると思っている人が、全く逆の価値観を持っているかもしれない。恋人の価値観も、自分と違うかもしれない。親の価値観も、自分と違うかもしれない。友達や、会社の同僚の価値観も、自分と違うかもしれない。結局は、何を信じるか、という自分の価値観を、しっかりと持つことなのだ。

 

前川君「どうしたんですか、先生?また、いきなり驚きの始まり方をしましたね。」

 

いや、私は、結構他の人の影響を、受けやすい質なのだ。もうとにかく、かなり受けやすい質なのだ。その中で、とにかく自分というものは、何が好きで、何が嫌いか、ということを、長年掛けて、じっくりと見つめ続けてきたのだ。

 

アアルト君「先生は、何が好きなんですか?」

 

仕事だ。趣味だ。勉強だ。もう一つ言えば、ある特定の女性が、好きだ。これらが、私の「今」を構成している。

 

ローエ君「いや、なんか熱いっすね~、先生。」

 

そう冷やかすもんでもない。色々と大変では、あるのだ。でもだな、こういうものが「ある」ということが、今の私を支えている。そういうものは、他人の価値観に流されて、簡単に変えてはいけないものだと思うのだ。他人に流されやすい私だからこそ、そういうことを、強く実感しているのだ。

 

ハディド君「そんなに他人の価値観に、流されるものですか?私、そんなこと、考えたこともないですけど。」

 

人はなあ、自分の価値観を、他人に押し付けたがる生き物なのだよ。その傾向は、年齢が上がるほど、強くなる。そして、年齢の高い人ほど、この社会を動かす立場についている。社会を動かす立場に就けば、自分の価値観を、他人に押し付けることが出来るようになる、という寸法なのだ。上手く出来ているというか、何とも悪く出来ているというか。本当は、君たちのような若者が、世界を動かした方が、世界は上手く廻るのだ。しかし、なかなかそうもいかない事情も色々あってな。君たちは、今すぐ会社の経営者になれる、と思うかね?

 

コールハース君「僕はなれると思いますけど?」

 

お、おう、そうか。さすが君は、卓越しとるな。君はきっと立派な経営者になるだろう。しかし、年の功というのも、やはりあるにはあるのだ。そこを馬鹿にしてはいけないのである。

 

佐野君「せんせ~い。何が言いたいのか、わかんなくなってきたで~。」

 

うむ、だからな。君たちには、今すぐにとは言わなくても、将来的には、社会を動かす人物になっていって欲しい、ということなのだ。

 

ハディド君「先生、最近ちょっと、固くありませんこと?」

 

ん?うむ。わかっているのだ。私は、実に固い人間なのだ。もうちょっとほにゃららな人生を送れれば、もっと楽しい経験が色々と出来るのかもしれないんだがね。なんともはや…、固いんです…。悔しいです。

 

ハディド君「あらら、なんとも力の無い『悔しいです。』ですね。ごめんなさーい、先生。先生をしょげさせてしまいましたね。」

 

~~~。ちょっと愚痴を言わせてもらうがね。硬派と言えば聞こえはいいが、軟派な方が、絶対楽しい人生を送れると思うのだよ。軟派な振りをしても、相手には見透かされてしまうものだしね。

 

ブオナロッティ君「先生、授業をしてください。」

 

お、おう、でもなブオナロッティ君。今日は、建築の授業の用意をしていないのだ。君も、たまには学級委員長らしくしなくてもいいのだよ。

 

ブオナロッティ君「はあ…。」

 

ということで、今日は終わりにさせてもらう。どうだい?これからみんなで、ピクニックにでも行かないかね?季節も春だしね。

 

 

一同「わーい。(大丈夫かな、先生?)」

 

 

(終わり)