ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

5-2、車。

ちなみに、3-3は、私の故郷、フランスだ。

 

佐野君「はあ?何のことでっか。」

 

暗号のようなものだ。この授業で少しずつ解読していくつもりだ。私は、この歳で、車の免許を取ることにしてだな。今日、仮免の試験に受かったのだ。

 

アアルト君「えー、先生、車の無い時代の人間だったんじゃないですか?」

 

…なんだ、その車の無い時代の人間ってのは。君たちと同じ時代の人間だ。仕事柄、車が必要になってきたのでな。ちなみに、仮免の技能検定は、2回目で合格。学科試験は、100点で一発合格だ。実に私らしいと思ってな。

 

ハディド君「自慢ですか?」

 

いや、私はこういう感じなのだ、ということを言いたいだけだ。頭で考える試験はやたら強いんだが、運動神経は、並レベル、ということだ。

 

佐野君「はあ。わては、バイ免持ってまっせ。あんなん楽勝でんがな。ちょいちょいのちょいと受かってまったで。」

 

まあ、なんだな。私の故郷は、交通事故が特に多くてな。免許取るのも、一昔前と比べて、難しくなっているのだそうだ。

 

ブオナロッティ君「先生、建築の授業…。」

 

むむ、そうだな。繋げるか。君たち、明日までに、「今どきの車庫の在り方」というテーマのレポートを書いてくるように!

 

佐野君「そ、そんなご無体な。」

 

いや、冗談だ。しかし、車庫というものは、結構幅を取るだろう?1台でも相当な大きさだが、2台入る車庫を作ろうと思ったら、家の大半のスペースを犠牲にしなければならない。なかなか悩みどころなのだ。

 

アアルト君「先生は、MTですか?ATですか?」

 

MTだ。私は、スポーツカーというのに、なんだかんだで興味があってな。日本産のスポーツカーを色々と乗り回したいのだ。だから今私は、乗っていて快適で、怖くない運転を目指して、特訓中なのだ。

 

ブオナロッティ君「先生、また脱線…。」

 

むむ、戻すか。車庫の大きさというのは、非常に難しい。自転車も置けた方がいいし、原チャリなんかも置こうと思えば、更に広いスペースが必要だ。更に、ちょっとした作業スペースを設けようなんてときには、1階全てをガレージにしなくちゃならん勢いだ。どの辺で折り合いをつけるかが、大きな問題なのだ。

 

前川君「こっちが出れば、こっちが引っ込む、ってことですね。」

 

そうだ。家づくり全体が、その問題にぶち当たる。その家庭によって、何を重視するか、ということは、異なってくる。家を作るときは、優先順位を決めて、どこを広く、どこを狭くするかを、決めなければならない。理想は、全てのスペースが狭さを感じさせない、配置やレイアウトにすることだ。これはまさに、バランス感覚ともいえるが、色々な建築の知識を駆使することで、少しずつ問題解決ができるようになるだろう。

 

ブオナロッティ君「…珍しく、ちゃんと授業し始めましたね。」

 

君に引き戻されたんじゃないか。ブオナロッティ君、君には期待している。この寄り道授業を、真っ直ぐにしてくれるのは君しかいない!

 

ブオナロッティ君「先生も、ちゃんと勉強してくださいね。」

 

ぐむ。…だ、大丈夫だ。私は、何も考えて無さそうで、ちゃんと君たちのことを考えている。しかし、ちゃんとした授業をするというのは、少し緊張するもんだな。私のレベルが、ばれてしまう…。

 

ハディド君「もうとっくに、ばれてますよ。安心して授業して下さい。」

 

ぐむ、そうか。まあ…、なんというか、この授業では、独自性というものを出していこうか、とは思っている。フラットな視点から、建築を見るというかね。私の長所は、素人っぽさなのだ。

 

前川君「はあ…。まあ、この授業、そこそこ楽しいんで、先生、好きなようにやって下さい。」

 

うむ、私もそのつもりだ。…ふふ、すこーしずつエンジン掛かってきましたよ~。

 

 

 

一同「………(ちょっと疲れる)。」