ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

私は少し、怒っている。

どうも君たちは、自分達が今、16歳だということを、認識していないように感じる。

 

アアルト君「先生、どういうことですか?」

 

つまり、16歳ということは、勉強をしなければならない、ということだ。遊ぶな、とは決して言わないが、危ない遊びは、絶対にしてはいけない。危険な遊びというものに、人は惹かれるようだが、いいことは何にもないのだ。敢えて言えば、人生における危険を回避する術を身に付けることが出来る、くらいのものか。失敗してからでは、遅いのだ。

 

佐野君「先生は、危険な遊びをしたことはないんでっか?」

 

…ある。あるが、その代償は、計り知れないほど、大きかった。その償いをするのに、十数年掛かってしまったのだ。それも、もう計り知れないほどの苦労をして、最近やっと前の水準に戻ってきたというところだろうか。その時だって、もう十分過ぎるほどの注意を払ったのに、この有様だ。危険は、自ら避けるようにして、進んで行かなければならない。

 

ハディド君「危険って、注意しても、降り掛かってくるものじゃないのですか?」

 

…そうなのだ。だからと言って、注意しなくてもいい、という理屈にはならない。今は便利な世の中だ。自分の身を守る方法は、探せばいくらでもある。そういうことをおろそかにする人に、危険というものは降り掛かってくるものなのだ。残念ながら私は、ボクシングをやっているわけではない。空手を身に付けているわけではない。君たちが危険な目にあったときに、私は君たちを守れないのかもしれない。だから私は、君たちに、自衛する力を身に付けることをきつく諭すしかないのだ。情けない話なのだがね。

 

前川君「僕たちが、ボクシングを始めればよいのですか?」

 

そういうことではない。君たちは頭が良いのだ。だから、その頭の良さで、自衛するのだ。様々な知識を身に付けるもよし。将来のために勉強するもよし。色々な経験をするのも良いだろう。何事にも、真面目に取り組むのだ。それが、君たちを守るのだ。

 

 

 

ブオナロッティ君「やっぱり、建築の話にはならなかったですね、今回も。」

 

折角こうやって君たちと話し合う場所を得たのだ。君たちには、是非輝かしい人生を送ってもらおうと思っている。そのために、私も色々考えておるのだ。恐らく、建築のことを教えているだけでは、駄目なのだろう、と思い始めてな。何事も、「基礎」、「土台」が重要だ。足元をしっかりしておくことなのだ。専門性を極めていくのは、それからでも良いのだ。

 

前川君「うーん、なんか何を勉強していったらいいのか、わかんなくなってきたんですけど。」

 

「建築」だ。「建築」に決まっている。それを体の芯に据えるのだ。そうすると、何をなしても、それが君たちの「建築」の滋養になっていく。そういうものなのだ。

 

 

 

 

…私は、こういう哲学というか、人生論みたいのには、やたら強くてな。この年齢らしからぬところがあるんだが、まだまだ子供っぽいところも色々あってな。その差にやたら辟易としてるんだが、君たち、疲れないかい?

 

ローエ君「大丈夫っすよー。」

 

ライト君「全然問題ないっすよー。」

 

まあ、なんだな。ぐれるってのは、楽しいことではない、ってことに、ようやく最近気づいてきたのだ。不良人生なんて、甘美なように見えて、沼地に足を突っ込んでるようなもんだ。君たちには、不良になってほしくない!はい、以上!