ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

前川君「先生、どれだけ待たせるんですか?」

いやいや、失敬。大分間を空けてしまったね。私は、少しばかりの間、海外研修に行っていたのだ。

 

グロピウス君「先生、嘘付いてませんか?」

 

何?そんなことは無い。私は、海外研修に行っていたのだ。

 

ブオナロッティ君「どこの国に行ってたんですか?」

 

キプロスという国に行っていた。そこで色んな建物を見てきたよ。

 

一同「はぁ???」

 

 

まあ、そんなことはいいのだ。早速授業を始めよう。さて今回は、「学問としての建築」について、話そうか。

 

佐野君「はぁ?セ、先生、『左官』について話すんやなかったですか?」

 

む?そんなことも言ったかな?まあ、そうだったかもしれないが、やはり建築を学ぶ者として、その前に話すことがあると思ってしまってな。はっはっはっ。

 

一同「…。」

 

いや、少し我慢をしてくれ。これが私のやり方なのだ。今後もちょくちょく路線変更というものがあるかもしれないが、そこは少し辛抱をしてくれたまえ。

 

前川君「はぁ…。」

 

 

 

さて、君たちは建築を学ぼうとしているわけだが、君たちは「建築」という学問について、どんなイメージを持っているかね?アアルト君。

 

アアルト君「…。設計のやり方とか、施工のやり方とか、…あとは、建築基準法とかを学ぶ感じですか?」

 

まあ、そういうことだ。君たちはまず、「建築」というものの、「全体像」を掴んでもらわないといけない。細部について学んでいくのは、それからでよい。まずは、「建築」というものに対する、自分なりの「イメージ」というものを持つことが必要である。

 

伊東君「それは、僕も思います。」

 

漠然としたものでよい。伊東君、君は今、「建築」に対して、どんなイメージを持っているかね?

 

伊東君「3K。」

 

うーむ。伊東君、それは、一般的なイメージというものだろう?もっと、自分らしい言葉で表現してくれないかね?

 

伊東君「……、う、うーん。カッコいい、とか、職人、とか、…いかつい、とか…。」

 

そうだ。自分なりでよいのだ。そういうイメージを、最初は少しずつ膨らませていけばよいのである。では、コールハース君、君は、どんなイメージを持っている?

 

コールハース君「限定された空間の中に、無限の拡がりを持たせる、ですかね。」

 

ん?ん?ん?君は、なんだか卓越したものを持っているな。続けたまえ。

 

コールハース君「無限は有限になり、有限は時間を飛び越え、時間は建築に戻る、だと思います。」

 

ん?ん???ちょ、ちょっと待ちたまえ。君は少し意味不明なところがあるな。…君もちょっと、やはり、ちゃんと建築を学ばないといけないようだな。ま、まあ、個性が強いというのは良いことだ。その個性を生かしつつ、ちゃんと建築を勉強していくように。

 

コールハース君「…はい。」

 

さて、学級委員長のブオナロッティ君。君にはこのクラスのまとめ役をやってもらうわけだが、今日の授業のまとめとして、君のなりたい、「建築人」としての在り方を語ってもらおうか。

 

ブオナロッティ君「え??は、はい。僕は、人々が生活する場としての建物を、合理的に計算された美しさを感じさせるものとして、作っていきたいです。」

 

うむうむ。なかなか良いイメージを持っているな。やはり君には、このクラスを引っ張っていってもらおう。さあ、今回はこれまでだ。

 

佐野君「えー、もう終わりでっか?」

 

まあ、先は長いのだ。(私も、小出しにしていかないと疲れる。)じっくりみんなで学んでいこうじゃないか。次回以降も、「建築」に対するイメージを、膨らませていくというスタンスでやっていこう。それでは、また次回!

 

 

 

前川君「先生、さっきの『間』は、なんですか?」