ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

ル・コルビュジェ先生について。

さあ、3回目の授業です。

 

今回は、私が建築の仕事をするきっかけの一つとも言える、ル・コルビュジェ先生のことについてお話します。

 

ル・コルビュジェという名前、皆さんは聞いたことがありますかね。建築の世界では、世界一有名なお人です。でも、建築外の世界では、ほとんど知っている人がいません。同じ芸術でも、美術や音楽と比べて、建築という分野は、大分マイナーなようです。

 

ついこの間、上野の国立西洋美術館が、世界遺産となりましたね。あの建物を設計した人こそが、ル・コルビュジェ先生だったのです。

 

 

私の、ル・コルビュジェ先生との出会いも、上野の国立西洋美術館でした。3年程前の頃、この美術館で、ル・コルビュジェ展をやっていたのです。実は彼は、建築家であると同時に、美術家でもありました。その時やっていたのが、彼の美術作品の展示だったわけですが、私は、ル・コルビュジェという名前自体初耳で、なんの前知識もなくふらっと中に入っていったわけです。

 

そこで、私は撃ち抜かれました。彼の絵は、「現代美術」という括りになろうかと思います。私は当時から、現代美術というものに惹かれていて、その曖昧な絵から、「いったい何を描いているのだろう。」と想像する作業を、とても魅力的なものと捉えていたわけです。で、そのル・コルビュジェ先生の絵は、なんとも想像力を掻き立てる絵だったわけです。どストライクでした。美術館で売っていた、展示作品集も、迷わず3,000円出して買ってしまいましたよ。で、その約1年後に私は、建設業界に入るわけですが、その後です、私が彼が建築の人だということを知ったのは。

 

驚きましたよ。あの時胸を突き抜かれたあの人が、自分のいる世界の頂点に君臨する人なのだということが分かったのですからね。運命的なものを感じずにはいられませんでした。彼が国立西洋美術館を設計したのだということもその時知り、2重にびっくらたまげました。はぁ~、そういうことだったんやね、という感じでありましたよ。

 

その後、彼のことを書いた本などを買い、少しずつ彼の正体が明らかになっていくわけですが、私は、彼の建築作品も、本当に魅力的なものだと感じました。「ロンシャンの礼拝堂」などは、彼の代表作なのですが、曲線を多く用いた、何となく捉えどころの無い外観の中に、何とも均整の取れたバランス感を感じたわけです。ちなみに言うと、彼は、人体の寸法と「黄金比」を基にした独自の尺度、「モデュロール」というものの提唱者で、これを用いれば、人が動きやすく、かつ、美しい比例関係を持った寸法の、空間や家具が作れる、というものでした。彼の作品にも、「モデュロール」が、至る所に隠されているのです。

 

 

彼のことについては、今後も度々私の授業で登場することかと思います。まずは、彼の紹介を兼ねて、私とル・コルビュジェ先生との出会いについて述べました。とにかくいろいろな側面を持ったお方で、私などは、興味が惹かれっぱなしなのですが、まあそのことも含めて、少しずつお話していきます。

 

皆さんも、現在の人に限らず、色々な人との出会いというものを、大事にしていって下さいね。それでは、また次回。

さあ、第2回目の授業です。

2回目にして、疲れちった。

 

三日坊主ならぬ、2回目坊主。

 

大体さあ、先生業なんてもんは、非常にストレスが溜まるもんなんだよ。生徒様様のために、何時間も勉強したものを、1時間で全部教えるんだからさ。で、それで、全部覚えてくれりゃあ、それはそれで願ってもないことなんだが、そんなことはいくらおつむのいい秀才だって無理な事なんであって、授業なんて50%は形式主義に過ぎないのさ。

 

 

………はっ。(我に返る。)き、君たち、今私は何かを言っていたかね?私は、無意識のうちに、口が勝手に喋り出すことが、ままあるんだ。私は、自分が今言ったことは覚えていないが、君たちは、私が今言ったことを、すぐに頭の中から消去してくれ。

 

…と、…ということで、授業を始める。この授業は…、そ、そう、「建築」だったな。「建築」…。そう、「建築」だ。君たち、「建築物」は好きかね?

 

私は、「建築物」を観るのが、大好きだ。普通の人は、建物を見ると、その外観だけしか目に入って来ないだろう。だがね、外観も重要だが、建物というものは、その内部に、作った人たちの情熱が、一杯詰め込まれているのだ。

 

大工業、鳶業、壁紙から、トイレに至るまで、全ての部分で、それぞれのプロフェッショナルが、完璧な仕事をすることが、要求される。しかも、それぞれの職業は、他の部分の仕事との兼ね合いを、常に考えていなければならない。まさに、会社の壁を超えた、共同作業だ。それぞれの会社は、仲間であり、ライバルでもある。一つの現場は、一つの社会である。一つの村である。そこでは、それぞれの役割が、明確に分けられ、建物の完成という共通の目標に向かって、一致団結して進んで行くのである。

 

 

と、ここまで言うと、「人間関係なんてうぜーよ。」とかのたまう君たちの世代にとっては、なんかめんどくさいな、なんて思うものもいるかもしれない。ところがどっこい、建設業に携わっている人は、割と人間関係が上手くいかなかった過去を持つ人が、ごった返している。試しに、工事現場にいるある一人に、彼のバックグラウンドを訊いてみるとよい。びっくりすることが多いだろう。この「村」には、とんでもない「過去」を持つ人が、とにかく多くいるのである。

 

「建築」の世界は、バックグラウンドを選ばない。完全に実力主義の世界である。成果が重要である。「過程」よりも、「結果」が重要である。だから、過去なんて、いわばどうでもいいのである。

 

だがね、その分、頑張らなければならない。頑張ったかどうかで、「結果」は如実に表れる。頑張ることが好きな人には、もってこいの職場だろう。

 

 

と、第2回目は、作る側、「施工」の立場から、「建築」というものを軽く語ってみた。私は、「施工」の方にいた側だから、今後も、「施工」の話題は多くなるだろう。「施工」現場は、浪漫の世界である。そういう話も今後していきたいとは思っているが、今回はこの辺にしよう。少しずつ、具体的な話にも踏み込んで行こうと思っているので、皆さん付いて来てくださいね。それでは、第3回目をお楽しみに。

さて、第1回目の授業です。

皆さん、こんにちは。

 

教師の、ラブルーストです。

 

今日から、少しずつ、建築に関する蘊蓄を、少しずつお披露目していきたいと思います。

 

さて、第1回目のテーマですが、「建築」にしたいと思います。もうまさに、ド真ん中から行きます。

 

「建築」というのはですね、「建てる」と「築く」という2つの漢字から出来ていて、ここから分かる通り、ただモノを「作る」のではなくて、人間がその中で活動する、構造物を作り出す、という意味になっているわけです。つまり、建物を、作る、ということなのです。

 

建物を作る、つまり、「建築」を行うにあたって、どのようなことをしなければならないか。そうです。まず、どういう建物を作るか、考えなければいけません。「図」に描いた方が、分かりやすいかもしれませんね。そして、「材料」を集めて来なければなりません。材料を加工し組み立てる、「人」を集めなければなりません。そして、組み立てる人には、「技術」が無ければいけません。

 

これまでのことは、原始時代から続く、建物を「建築」する行為というものに、当然のように付いてくるものです。でも現在は、もう一つ重要な要素が、加わります。どのような建物を作るか考える人も、材料を用意する人も、加工し組み立てる人も、誰もただではそんなことやってくれません。そのようなことをやってくれる人達に、ちゃんとお「カネ」を支払わなければなりません。「カネ」という要素が出てくるのです。

 

「建築」というものは、一つの産業です。日本では、「建設業」という産業の中に、「建築」という分野が含まれている、と言えます。「建設業」の中には、他に「土木」などの分野があります。道路や橋などを作る仕事ですね。他にダム、トンネル等もそうです。それに対して、「建築」は、住居やビル、学校や病院等、やはりその「中」で人が活動する「建物」というものを、作るものなんですね。

 

この授業では、主に「建築」を扱います。「建築」というものは、とても面白いものです。一つの建物を作り上げるのに、本当に多くの人が関わります。それぞれの、全く異なる技術を持ち寄って、一つの建物を完成へと導くのです。協調性というものが、これ程試される仕事というものも、なかなか無いと思います。建物が完成した時は、本当に感動的とさえ言えます。

 

 

今回は、この辺にしたいと思います。皆さん、しっかりと勉強をして、この面白い仕事をしっかりとこなせるような、知識を身に付けて下さい。そして、この仕事を面白いと感じられるように、真正面から「建築」に向き合って下さい。そうしたら、この仕事に実際に就いた時、頑張った以上のお返しが返って来るはずです。

 

皆さん、頑張りましょう。それでは、また次回。

本日、開講。

今日から、「ラブルースト先生の建築教室」を、開講したいと思います。

 

私の仕事は、建築です。その私が、現在ある経験と、知識と、視点でもって、建築に関する様々な文章を書いていこうと思っています。

 

タイトルに「教室」、となっていますが、必ずしも授業スタイルにはならないかもしれません。単なる独り言のような回も、あると思います。

 

それら全てを含めて、「建築」と言うものの面白さを、少しでも感じ取ってもらえたらな、と思っています。

               

少しずつ、でも出来るだけ長く続けていこうと思っています。少しでも多くの人に見て貰えるような、面白い記事を書いていきたいです。

 

ひっそりと、気の向くままに書いていきますが、どうか、温かい目で見守ってやって下さい。

 

ということで、スタートします。どうぞ、よろしくお願いします。