ラブルースト先生の建築教室

将来の仕事に迷っている中学生や高校生に、「建築」という仕事はどう?と勧めるためのブログです。

久々に、授業を再開する。

アアルト君「勝ちましたね~、浦和学院。」

 

ああ。試合に勝って、勝負に負けた。

 

ハディド君「は?」

 

いや、何でもない。まあそんな昔のことは、もういいのだ。君たちにも言いたいのだが、昔のことばかり気にしてないで、未来に目を向けるのが、重要だぞ。

 

ライト君「はあ。」

 

ところでだ。私は今、非常に困っている。うちのヘチマがしおれかかっているのだ。

 

ローエ君「水をあげればいいじゃないすか。」

 

それがな、このヘチマがへちゃむくれでな。栄養分をたんまり溶かした水じゃないと、元気になってくれないのだ。

 

ハディド君「そんなヘチマありませんよ。ただ水をあげればいいんです。塩でも溶かしたんじゃないですか??」

 

う、まあ、思い当たる節が無いでもないが…。ただな、私はこのヘチマに、それほど期待してないのだ。どちらかと言えば、隣の家の庭のトマトやキュウリに目が行ってしまう。

 

ピアノ君「ヘチマ君が、かわいそうです~。」

 

なんというかね。そのヘチマは、ちょっと勘違いしているのだ。ヘチマは、キュウリやトマトと違って、食べられないだろ?そんなヘチマに熱心に水をやり続ける育て主というのは、この世にはごく少数しかいないのだ。いや、いないと言ってもいいかもしれない。

 

ロジャース君「先生は、それでも水をあげる人だと思っていましたが?」

 

そこが、辛いのだ。私は、一般の人間だ。自分の得になる、と思うものにしか、結局水は与えないのだ。しかしそのヘチマには、昔ついうっかり水を与えすぎてな。そのヘチマは、人間というものは、無償でこんなにも水を与えてくれるものなのだ、とインプットされてしまったらしい。だから、無償で水を与えてくれないごく普通の人間に、うんざりしてしまうようなのだ。

 

前川君「それで、先生はそのヘチマを、どうするんですか。」

 

実はな、うちの庭に今生えている植物は、ヘチマしかないのだ。だから、水をやるかもしれない。ただ、今はそうだ、というだけだ。そのうち、スイカやメロンの種を植えるかもしれない。そうなったら、ヘチマには、水をあげなくなるかもしれない。

 

ピアノ君「うう…。ヘチマ君の人生って一体…。」

 

ただな、このヘチマは、根性だけは凄いのだ。どんな雨嵐に会っても、ここまで生き延びてきた。この根性は、私は大いに評価している。

 

ハディド君「全く、勝手な人ですね!」

 

いや、すまん。私は結局、こんなものなのだ。ただ、長年私の庭に居続けてきた、ということで、愛着があるのは確かだ。変な期待をされているのがちょっとばかし辛いが、元気な姿が見られるのは、嬉しいことだと思っている。

 

ピアノ君「うう…、ヘチマ君…。」

 

おっと、今日はなぜか、ヘチマ話になってしまったな。次回はちゃんと授業するからな!ではまた!

 

 

 

一同「嘘だぁ~。」

 

 

(終わり)

浦和学院vs仙台育英、因縁の対決。

私は、高校野球が割と好きでな。青春の極致だと思うのだ。激しい熱戦の後の、嬉し涙と悔し涙には、本当にグッとくるものがあるぞ。

 

前川君「冒頭の、浦和…ってのは何なんですか?」

 

浦和学院は、私の地元の高校だ。知っての通り、甲子園の常連校でな。わが市の誇りなのだ。この高校が、5年前の2013年に、春のセンバツ大会で初の全国優勝を果たしたのだ。しかしな、甲子園というのは、夏が本当の大舞台だ。その年の夏、浦和学院は甲子園出場を果たしたが、1回戦で仙台育英と当たった。この仙台育英というのも、甲子園の常連校でな。両校とも初回から大量得点を挙げて、9回表終了時には、なんと10対10だったのだ。そして、9回裏の攻撃は、仙台育英浦和学院は、2人を打ち取って、2アウト。…野球が2アウトからというのは本当だな。その後浦和学院は、2本続けて仙台育英にヒットを打たれ、サヨナラ負けだ。甲子園史に残る、名勝負だったよ…。

 

佐野君「その2校が、今年も1回戦で当たるんやね。」

 

そうなのだ。この2校は、本当に実力が拮抗している。だから、自然と面白い試合になってしまうのだ。

 

アアルト君「今回の見どころはどこですか?」

 

今年の浦和学院は、強い。南埼玉大会を見ていたが、投手が抜群だ。それに加えて、打撃も強い。南埼玉大会では、大量得点を挙げて、他校を全く寄せ付けなかった。仙台育英の方はよくわからないが、継投が持ち味らしい。仙台育英の勝負強さは、ピカイチだと私は見ている。もし、接戦になったら、怖いものがあるな。

 

ピアノ君「試合はいつなんですか~?」

 

12日の第2試合だ。お盆の真っ最中だから、ゆっくり家でテレビで見れるぞ。私はな、5年前の夏というのは、あることの渦中にいた時期でな。それだけに、強烈に印象に残っている出来事だったのだ。だから、今回のこの対戦にも、一目置いているのだ。私は、この試合で、仙台育英が勝ったら、仙台に住んでもいいと思っている。

 

佐野君「は、はぁ~?いきなり何言いだすんやろか。先生、仕事がこっちにあるやないですか。」

 

将来住む所というのは、結構頭を悩ます問題であってな。もういっそ高校野球で決めてしまおうかと思っているのだ。

 

ロジャース君「はあ?大丈夫ですか、先生?そんなことで決める人、この世にいないですよ。」

 

まあ、いいのだ。何とかなるのが、この世の中なのだ。まあ、それぐらいの気概を持って色々なものに接した方が、世の中面白いと思ってな。では、みんな、12日は、要チェックだぞ。それではまた!

 

 

うーん、

この授業が全く進まないのは、私が悪いのか、君たちが悪いのか…。

 

前川君「先生が悪いに決まってるじゃないですか!何生徒のせいにしようとしてるんですか!」

 

う、うむ。私としては、ベストを尽くしてるつもりなんだが…。

 

ブオナロッティ君「先生は好きなこと喋って、生徒に気を使わせてますね。反省すべきですよ。」

 

うーむ、そうなのか。すまんな。では今日は真面目に授業をしよう。君たちの中で、将来独立してやっていきたいと思っているもの、手を挙げて。

 

一同、の一部「はーい。」

 

おお、大半がそうか。でも手を挙げなかったものもいるな。ん?ロジャース君、君は独立しないのかね?

 

ロジャース君「僕はそんなに能力無いんで…。」

 

そう卑下することはない。でも、そう思っていたとしても、君は結構まともなことを、言っているのだぞ。この世界では、本当に建築が好きな人間が、五万といる。子供の頃から、絵を描くのが好きだったり、プラモデルを作るのが好きだったりした人間がな。だがな、そういうものたちの多くが、上を、上を目指すのだが、その多くが挫折をしていく。何故か?

 

ブオナロッティ君「競争が厳しすぎるんですか?」

 

うーん、そういう面もあるが、割と仕事はあるんだ。ただ、自分がやりたいと思う仕事にありつけない。そういう感じなのだ。そしてそういう仕事が、やたらハードなのである。独立してやっていきたいと思っている者たちは、割と自分のやりたいようにやっていきたいと思っているものが多いと思う。だが、そう思い通りにいかないのが、この世界なのだ。下手な希望は持たない方が、上手くやっていける、とも言える。厳しい言い方だがね。

 

ロジャース君「先生は、そういう希望を持ってないんですか?」

 

持っていない。というか、持たないようにしている。私は、子供の頃から、絵なんかほとんど書かなかったし、プラモデルも全然作らなかったし、建築の仕事をやるなんて、考えたこともなかったのだ。だから、そういう希望が生まれにくい、ということもあるが、私は、どんな仕事でも、仕事を出来ていること自体が、嬉しいのだ。自分で頑張った分が、給料として返って来る。この繰り返しだけで、私は十分満足している。

 

ロジャース君「つまらなくないですか?」

 

私は、建築の仕事が、つまらない、と思ったことは、無いんだよなあ。きついと思ったことはあったかもしれないが。大半が充実を感じている。

 

アアルト君「先生は、前職があったとの噂が…。」

 

うむ、あった。その仕事は…。…つまらなかった。ある人との出会いがきっかけで、私は、その仕事を辞める決心がついた。そして、その判断は、完全に正しかった。その人には、感謝してもしきれないぐらいだ。

 

ハディド君「生徒に責任転嫁してるようじゃあ、まだまだ。」

 

そうだなあ。全然まだまだだ。私に何ができるのかなあ。

 

ハディド君「ちゃんと授業すればいいんです!」

 

そうかあ。まあでも、私は気張るとろくなことが無いことも解ってきたから、気張らずにやっていくよ。それでもいいかね?

 

一同「へーい。」

 

うーむ、それじゃあ、今日はこの辺で。それにしても、君たちは本当に、協力的だなあ。感謝感謝。

いる…

のか…。まあ、そんな気もしてたがな。ちゃんと人生設計してるんだな。よし、今日は、人生設計の授業だ。

 

アアルト君「はあ?建築の設計じゃないんですか?」

 

その設計よりも、大切なものかもしれんぞ。君たちは、何歳で結婚したい?

 

前川君「27,8歳かなあ。」

 

佐野君「29くらいやろか。」

 

ハディド君「私は30になるまで、結婚しません!」

 

まあ色々いるよな。しかし、いくらそういう人生設計をしたところで、相手がいなくては、どうにもならん。相手の要求と、合致しなければならないのだ。そんな相手、見つかると思うか?

 

佐野君「いや…、自信はあらへんが…。」

 

ハディド君「私は見つけます!そのために、20代の間、最良の相手を、探しに探すんです!」

 

そうか。じゃあ、ハディド君に質問しよう。例えばだ。20代の内に付き合ってた人がいたとして、ハディド君が、この人とは結婚できない、と思ったとする。君はどうするかね?

 

ハディド君「もちろん別れて、別の男性を探しますわ。」

 

そうだな。では、その別れた男性が、何年後かに、ハディド君の理想の結婚相手の条件を満たして、再び現れたらどうする?その上、君はもう別の男性と、結婚していたとする。

 

ハディド君「それは、もう結婚してしまったんだから、離婚してまで、その理想の男性と結婚をしようとは、思いませんわ。」

 

そうなんだよな。多分、その別れた男は、遅咲きの人間だったのだ。遅咲きの人間は、若い時に苦労していることが多い。苦労しているとは、余裕が無い、ということだ。どうも女性は、余裕の無い男というものには、あまり惹かれないようだな。その男は、遅咲きだということで、ハディド君という魅力的な女性を、逃してしまったのである。男性諸君、これは悲しいことだと、思わないかね。

 

ローエ君「別に~。ハディドなら、別に悲しいことじゃないんじゃないの~。」

 

ハディド君「ロ、ローエ猿!お黙りなさい!」

 

まあまあ、喧嘩はしないように。男性諸君、人生の後半で成功を願うようなものもいるかもしれないが、やはり、どんな世界でも、若いうちに成功するというのは、その後の人生にも、様々な特典が付いて来るのだ。君たちには、是非、そうなって欲しい。

 

ローエ君「うぃ~、先生、なんかあったんすか?」

 

いや、まあな。私は34にもなって、まだ独り者なのだよ。以前はこれくらいで結婚できるかな、なんて思ったりもしていたが、いざこの歳になってみると、周りに女性すらいない。仕事の方は、軌道に乗り始めたのだが、なかなか人生上手くいかないなあ、と思ってな。まあ、何が起こるか、わからないのが人生だ。私は、最期の最期まで期待してみるがね。もうその先は…、天のみぞ知るってやつか。

 

佐野君「先生、大丈夫でっか~?わて、近所に住んでる綺麗なお姉さん知ってますよ。紹介してあげましょか?」

 

た、頼む。もうここまで来たら、何でもいいのだ。我に救いの手を~。

 

ハディド君「わ、最低~。見境の無くなった男ほど、哀れなものってないものですよ、先生。もうちょっとパリッとしてください。」

 

う、うむ。まあ、なんだな。私も色々人生設計のようなものを、していないようで、ちゃんとしているんだが、そういうのもことある毎に修正していかなければいけないようだな。建築の設計図もおんなじだ。修正するのが一番大変なのだ。では、上手くまとまったところで、今日はこの辺で。みんなの幸せを祈っているよ!

 

 

申し訳ないと思ってる。

「建築インプロヴィゼーション」は、なんだか私の強い部分が出てしまうようだな。こういうのも私には必要なんだろうが、そちらばかりに傾倒してしまうのも、あまりよくないようだ。やはり君たちと授業をしていた方が、楽しく過ごせるのだな~。

 

ハディド君「先生、これは授業ですよ。楽しんでばかりもいられない筈ですが?」

 

まあ、そう言うな、ハディド君。仕事には、どうしても乗り越えなければならない「壁」というのにぶち当たることがある。そういうのに対面した時に、ちゃんと乗り越えられるように、普段から準備をしておく、というのが、仕事の筋なのだ。でも毎日それじゃあ、神経が衰弱してしまうだろ?メリとハリ、なのだ。こういうのを使いこなせるようになるのが、大人になる、ということなのだよ、わかるかな?

 

ロジャース君「わかんないです。大人の事情なんて、知ったこっちゃないですよ。僕らはただ、建築を学びに来てるんです。」

 

そうか。その通りだったな。まあそこはちゃんと心得ることとして…、…それにしてもドライブというのは、なかなかに奥の知れないものだな。いや、今日、私は暗闇のドライブをしてな。免許を取ってから初めての、夜運転をしたのだ。いや、生きた心地しなかったよ。私は、免許もパスポートも持っているんだが、これら2つが身分証明書となっているのには、痛く納得だな。私はドライブと海外旅行に、同じものを強く感じるのである。それらがちゃんと出来ることは、やはり一人前の証なのだ。

 

ピアノ君「あの~、結局全然建築じゃないんですけど~。」

 

いや、すまんすまん。今日は私の「壁」の日だったのだ。ちょっと授業で、ガス抜きをさせてもらった。次こそは、ちゃんとやるからな。では、また次回!

 

 

 

一同「え~、ほんまかいな~。」

私の昔のブログを、見てみた。

完全なる手前味噌だが、いい文章を、書いていた。その文章に感じ入ると同時に、そのブログを書いていた頃のことを、思い出していた。…人の気持ちの解らない奴だったと思う。完全なる自己中で、相手にどんな不快感を与えているか、とか、そういう想像力を、全く持ち合わせていなかった。本当に恥ずかしい奴だったよ…。

 

ハディド君「でも、いい文章書いてたんでしょ?」

 

そうなのだ。あんな文章、今では書けないと思うのだ。瑞々しくて、センシティブで。今の私とは、別人格のようだ。

 

ライト君「まあ人生には、段階ってものがありますからね。人はどんどん変わっていく生き物です。」

 

…君、本当に高校生かね?ただ、今も書きたい欲というものは、あるのだ。ただ、題材が無くてね。…私は、ちょっと前に、少しだけ『建築インプロヴィゼーション』というブログを書いていた。…再開してみるか…。…多分…、あんまり面白いものになりそうな気はしないんだが…。

 

ピアノ君「せんせ~い、最初っからそれじゃあ、いい文章になりませんよぅ。」

 

うむ、そうだな。…ちょっとばかし…、やってみるか。君たちも、気が向いたら見てみてくれ。今のレベルで書けることを書いていこうと思うぞ。

 

ハディド君「先生、三日坊主にならないで下さいね。」

 

う、うむ。出来るだけ続けてみることにする。じゃあ、今日は終わり!

自習、やってきたか?

前川君「みんな、やってましたよ。先生がちゃんと教えてくれないから、みんな必死です。」

 

…そ、そうか。みんなお疲れ様だな。さて、私は今日、六本木で今やってる、「建築の日本展」を観てきた。なかなか勉強になったぞ。3時間もそこに居て、さすがにぐったりしてしまったがな。

 

前川君「どういうことを学びましたか?」

 

うーん、そうだなあ…、内容としてはかなり雑多で、色んなものをとにかく詰め込んだような感じだったんだがな。敢えて言えば…、建築は、生半可ではない、ということかな…。

 

佐野君「え~、そんな大変な内容だったんでっか~?」

 

いや、なんと言うかな、例えば、模型だとか、写真だとか、それらの説明文だとかを見たわけだが、…とにかく、情報量が物凄いのだ。私が、3年前ぐらいにこの展示会を観に行ってたとしたら、おそらく30分位で、全部観終わってた気がする。だが今日は、私の現時点のレベルでもって、真っ向から向き合って観ていたら、結局3時間掛かってしまったわけだ。それで、一日仕事をしたぐらいの、ぐったり感になってしまったのだな。

 

ピアノ君「せんせ~い、美術館ぐらい、もっと気楽に見たらいいんじゃないですか~?」

 

ん?まあ、そうかもな。ちょっと私も意気込み過ぎてた感はあるな。ただ、手応えのようなものも確かにあったんだがな。まあ、それはそれとして、そこを出た後、昼飯を食べて、浜松町まで歩いてみたのだ。そこで、あることを感じてしまった。「都市ってものは、凄いものだな」とな。

 

アアルト君「都市、ですか。」

 

私には、イギリスのロンドンだとか、フランスのパリだとか、そういう海外の都市を見てみたい、という気持ちがあるのだが、その前に、私は果たして、東京を知っているのか?と、思ってしまったのだ。

 

アアルト君「先生結構、長いこと東京に居たんじゃないんですか?」

 

まあ、そうなんだがな。ただ、私にとって東京は、仕事のために嫌々行くところになっていたな、と思ってな。ちゃんと向き合ってなかったのだ。よくよく見てみると、この街は、実に良く出来ているな、ということを、今日垣間見た気がしたのだ。

 

ピアノ君「それで、先生はどうするんですか~?」

 

ん、ちょっとな。今後も2連休だとか、3連休だとかあるときには、何か目標を決めて、もっと東京を歩こうか、と思ってな。東京観光、東京研究、東京旅行をしていこうかと思っているのだ。今、東京から離れて暮らしているからこそ、浮かんできた発想だと思うのだよ。

 

ライト君「おー、なんか楽しそうですね。何か得るものがあったら、ちゃんと僕らに教授して下さいね。」

 

そうするよ。都市研究か。確かに楽しそうだな。ライト君の言うように、何か感じたことがあれば、報告することにするよ。期待しないで、待っていてくれな。じゃあ、今日はこれくらいにしよう。また、次回!